輩に絡まれた結果www
遡ることX年。
この日は、お茶の街で開催された、会社の納涼会に参加していた。
2次回として訪れた居酒屋を出て、男性チームはキャバクラへ向かう。
道中、お金の心配をして、1人でコンビニのATMでお金を下ろすことにした。
財布にお金をしまい、コンビニを出ようとするのと同じタイミングで、金髪で目付きが悪く、腕まで刺青びっしりの、誰が見ても半グレって感じの男が入店してきた。
すれ違う時に視線を感じたので、変なプライドから相手の目見てしまった。
その瞬間、
輩「おう、何見てんだ」
(え???おれ?最悪だ、絡まれた。)
体格的にはこちらが有利だったけど、自分は殴り合いもした事の無いパンピーなので、喧嘩慣れしてる半グレには多分負ける。
0.3秒。
演算の結果、
D「え?見てませんけど?」とぼけ顔
輩「なんだ、今何してんの?」
(あれ?少し酔ってるみたいだけど、話の通じる人なのかな、、?)
D「今会社の飲み会の途中でして。あ、ぼく今日誕生日なんですよ!」(ほんとに誕生日だった)
輩「まじ?!じゃあ酒奢ってやるよ」
ありがたく缶チューハイをご馳走になり、路上で談笑が始まる。
この輩のプロフィールは、
アラサー、自称解体の一人親方、金髪でタッパはないけど筋肉質、前科あり。
仕事柄、話を合わせて当たり障りのない会話をするのは苦手じゃなかったので、お互いいい雰囲気で10分程話し込む。
輩「もうすぐ俺の後輩来るからよ。近くで格闘技やってるからさ。」
D(これ以上増えるのは勘弁してくれ、、)
D「はい!じゃあ少し挨拶します。」
ものの数分で、例の後輩登場。
身長は低く細身で、金髪、タンクトップにハーフパンツ。
で、またまた刺青びっしり。今度は首元まで!
(なんかこっちの方が雰囲気やばいぞ、、)
輩後輩「よ!○○(輩の名前)」
D(ん?年下なのにタメ口なんだ。これがヤンキー文化か??)
輩と輩後輩が話しているのを聞いていると、2人とも地元の先輩後輩の関係だけど、輩後輩の方が番長タイプで、輩の方は、ただただグレてバカなことして捕まったりしてるようだった。
※今どき番長って(笑)って感じると思いますが、田舎なので許して下さい。
輩後輩にも軽く挨拶をしたけど、あまり目を合わせてくれなかったのを覚えてる。
輩「じゃあおれらそろそろ行くから、番号交換しとくか!」
D「あ、そうですね!よろしくお願いします。」
ビビってると思われたくなかったので、ノーグダで番号交換をしてしまった。
そのまま解散し、会社の飲み会に無事帰還した。
~数日後~
TEL輩「おいなにしてる?女来るから今から遊ぶぞ。」
TELD「了解です!」
我ながらノーグダすぎる!笑
世の女性は見習って欲しい。
怖い人に着いて行ってはいけないし、なにか奢って貰うなんて事はしない方が良いんだけど、当時はあまり理解していなかった。
平日の夜、愛車のセダンで街に向かう。
D「こんちわす!」
輩「この前カラオケでやった女が来るから、お前もやれよ」
その女のLINEのトプ画を見せられた。
まあまあかな。
輩「そいつ風俗やってるから軽いぞ!笑」
これは何かの罠なんじゃ無いかと不安になる一方、股間を膨らませていた。
数分後、例の風俗嬢登場。
確かに、風の匂いがするなあ。
ケバいというか、バカそうというか。
年齢もDの1つ上という事で、燃えてきた。
輩「居酒屋行くか!」
輩の地元の居酒屋に向かう事に。
某全国チェーンの居酒屋に入る。
D(なんだこの状況、、アラサーの輩と20そこそこの初対面の男女。しかもこの女とセックスするのがミッションだなんて。)
自分は運転手の為ノンアルだったが、輩と風俗嬢は酒を煽りまくる。
途中、輩の存在に気になりながら一応口説いてみる。
覚えては無いけど、悩みを聞いてあげてたと思う。
2時間ほど経過し、2人はベロベロ。
仕舞いには吐き始める風俗嬢。
D(勘弁してくれ、キス出来ないじゃん。)
退店し、駐車場に向かう途中、
輩「ラブホの場所教えるから絶対やって帰れよ。」
小声で耳打ちをされたが、さっき会ったばかりの女とどうしろって??
と思ったが聞けるはずもなく、女を車に乗せ、道に迷った振りをしてラブホの駐車場に乗り込む。
風俗嬢「は?笑やらないよ?」
D「なか入るだけじゃん」
少しの押し問答を経て、入室。
そこからは、
1押し2押し3に押しで即。
当時はナンパ師の存在もブログの存在も知らなかった為、会ったその日にセックスをする事なんてあるのかと思った。
全知全能の神になった気がして、数日間は気分が高揚していた。
こうして、縁もゆかりも無い輩に絡まれた結果、即日セックスをあっさり達成してしまった。
この日から輩とよく飲みに出かけるようになり、一緒にナンパをすることが多かった。
とはいえ、輩は女がいればなんでもいいようで、相席屋、キャバクラ、ガールズバー、祭り等どこでも出撃しまくった。
が、この人も全くナンパのノウハウがなく、ひたすら声掛けてボケて怖がられたりしてるだけでまったくゲットは出来ていなかった。
一方この頃から、自分はナンパブログの存在を知り、声を掛けるポジションや、オープナー、マインド(笑)等を勉強していた。
(てゆか、普通ナンパしてて上手くいかなかったらGoogleなりで調べるだろ。この輩はそういうのが無いから上手くならないんだと思ってた。)
ある日、街で一緒に飲んだ帰りにほろ酔い気味の大学生2人組が駅に向かって歩いていた。
D「よし、あれ行きましょう!」
酔っ払った野生スタイルで適当に声を掛けて、ボケてオープン。
運良く自分だけバンゲ出来た。
その後のLINEも返信があり、初めて手応えのあるLINEがゲット出来たと思った。
♪♪LINE「明日私空いてるので飲みませんか?」
D(すげえ食いつきだ!明日アポ取ってみよ!)
トントン拍子で日程が決まり、アポを迎えた。
※アポ子の名前はゆか(仮)
Dより2歳上の大学生。
バイト中心の生活で、彼氏もいなくて退屈らしい。
適当なダイニングバーで乾杯。
口説き方もよく分からないけど、ブログ全盛期?のレジェンド達の真似をして1軒目を良い雰囲気で退店した。
駅へ向かう。
右側にゆか。
最初左肩に掛けていたバッグが右肩へ移動していた。
D「もしかして手繋ぎたいんでしょ」
ゆか「えー?笑」
手を繋ぎ公園へ。
ベンチでギラついてラブホ搬送して準即を決めた。
その数週間後、告白されて彼女になった。
輩「この前LINE交換してた子どうなった?」
D「いや、返信無いですね。またナンパしましょう。」
あなたのおかげで幸せな日々を手に入れました。ありがとう。
その後も一緒にナンパを続けたけど、これといった成果もなくただただ楽しいだけだった。
ある日、朝まで2人で声掛けを続けて解散した日の昼頃。
LINEでお礼のメッセージを入れたが、既読が付かなくなりそれ以降連絡が取れなくなった。
数日後の仕事中。
営業の為車を走らせていた時、ラジオをかき消し、鳴るiPhone。
ディスプレイには、○○署の文字が。
そういえば、高校生の時補導されてから連絡先登録してたんだっけなあと思い出しながらも、頭はパニックで、心当たりが無い。
電話に出ると、
○○さん(輩)の件で電話をしました。お時間よろしいでしょうか?
とk察の方が言う。
内容はこうだった。
ナンパして朝方解散した日に輩逮捕
取り調べでLINE見られる
参考人として電話。
なんの容疑かは書けないけど、ホントにパクられてたみたいでビックリした。
1年位の付き合いだったけど、色々な遊びをして金も体力も鍛えられたのは事実。
初即、初準即もナンパの存在もこの人に絡まれて無かったら無縁だったのかも。
また会いたいような、会いたくないような。
輩に絡まれた結果、ナンパ師になってしまったというお話でした。