別れは突然に/○○がバレた日
エピソード/考察の記事になります。
考察については全て主観であります。
寒かった日の夜。
23時を回り、
お茶のメイン通りをソロでふらふら。
某緑のコンビニ前。
Twitterのタイムラインを更新する。
お茶クラスタは誰も居ない。
早く帰りたい。
かじかんだ手をダウンのポケットに突っ込み、顔を上げた。
MA-1のジャケットに薄い色のデニムを履いた女が前を通る。
尻の形がイケてる。
フライングしている股間をダウンの裾で隠し声を掛けた。
「こんばんは、おめk...」
ーーーーーーーーーーー
「いつもあんな風に声掛けてるの?笑」
先週路上で交わした約束は守られ、
2人は顔を合わせ談笑していた。
「そんなわけないじゃん笑」
今日ついた嘘の数が分からなくなってきた頃、出会って2度目の夜に抱かれるストーリーへの矛盾が彼女の中で消えつつあった。
「そろそろ出よっか」
「え、早くない?」
「ダラダラよりは良いでしょ」
どこに行くかも告げずに席を立つ。
少し残念そうな表情を見ると、食いつきを感じるのはみな同じだろうか。
焼き鳥店を後にし、目の前のコンビニへ入った。
「飲んだね、水買ってくか」
「そうだね!私が出すね」
500mlの水を買った。
「どこいくの?」
愚問である。
「家、近いよ」
1歩後ろを行く彼女の顔は見える訳もなく、返事も聞こえなかった。
お互いに店では2杯程度しか飲んでいない。
別に水は要らなかった。
飲み切れる自信もないペットボトルを持ちながら自宅へ向かう。
自然な流れを作りたくて、
彼女にも言い訳を作ってあげたかった。
真面目な子に見えたから。
フリーの子だから。
今後を考えていたのかもしれない。
自己満足が功を奏し、
これと言ったグダもなく、
無事準即を決めた。
「あー、やっちゃった笑」
自分を肯定する為のセリフなのか、
ナンパされた男とやってしまったという自己嫌悪なのか。
分からなかったし、
どうでも良かった。
終電に間に合うように帰宅を促し、
解散した。
意外にも関係は続いた。
何度か飲みに行ったり、おかわりもした。
ある日好きな芸能人について話をした。
「私本当はジャニーズオタクなの」
彼女は恥ずかしそうに答える。
「そうなんだ、良いじゃん」
「でもジャニオタって男ウケ悪いんだよね笑」
「まあ、確かに」
「Dちゃんは?どんな人が好きなの?」
芸能人には本当に疎くて、アイドルや女優でもファンだと名乗れる程の人はこれまで1人もいなかった。
少し考えた後、インスタでフォローしていた新○優子を思い出し、答えた。
「新○優子とかいいよね」
「あ〜定番だよね笑」
「でもそういう人だと目の前の女の子とか自信無くすから言わない方が良いよ!」
「なんで?」
彼女の言いたい事は分かっていた。
帰ってきた答えは、
核心には迫らないが予想通りではあった。
この日は抱かずに解散した。
季節は夏。
段階的に変化していく気温とは裏腹に、
別れは突発的だった。
誘われて行った韓国料理屋での食事の後、
連絡は途絶え、
もう会うことは無くなった。
理由は分かっている。
焼けた肌と筋肉がバレたのである。
初めて出会った冬は、
ダウンを着込み、肌も白く、髪も寝かせていた。
韓国料理屋では、
焼けた肌、筋肉が分かってしまうTシャツに、髪の毛も短かった。
ジャニーズオタクが好みそうも無い出で立ちである。
アポ中も、
「そんなに筋肉あった?」
「結構焼けたね〜」
外見の変化を指摘する発言が何度かあった。
顔は一切変わっていないのに、この違いである。
完全に偏見ではあるが、
18歳以上のジャニオタっていう人達は、なんか微妙な感じが多い。
今回の子は尻だけ良かったし、あまり悲しくは無かった。
そもそも筋トレ自体腕相撲が強くなりたくて中学生の時に自重から始めたし、ウエイトを始めたのも海外のフィジーク選手に憧れた訳で、女にモテる為じゃない。
筋肉を得る事によって惹き合わなくなる層も居るという事が分かった。
※関係なしにバンバン即る人もいる
今後も筋トレは続ける。